見込まれた美少女
昔々の大昔、男神の古意角が、女神の故意玉を伴って天降りしたのが、宮古島のはじまりで、その二柱の神を祀ったのが、平良港の近くにある振水御嶽です。
今回の沖縄旅行で知る事ができた民話(?)でsす。
昔、このあたりの隅屋というところの、ある家に十五歳になるひとりの美しい娘がいた。
現在ならば、ミス宮古に選ばれるのは間違いない。
といったところで、島中の若者たちの競いあいの的になっていた。
両親は、この娘を、掌のなかの珠玉とも、いつくしんで、よい知耳あらばと、心懸けていた。
ところがあるとき、母親が、娘の身体つきの誇しいのに気がついた。
なんだか、身重になったようなのです。
母親は気懸りになって、父親にそのことを告げた。
父親は驚いて、「男とつきあっている様子もないし、なにか悪い病気でも・・・・・」と、ある夜、両親の部屋へ娘を呼んで問いただした。
娘は、赤くなって下を向いたまま、しばらく黙っていたが、やがて小さな声で話しだした。
「私は、この間から、ときどき、不思議な夢をみるのです。
寝床についてしばらくすると、よい匂いが部屋中にたちこめ、いつの間にか、気品高い立派な若者が、私の傍に横になっているのです。
私は、ただもう、ぼーっとなって、気が遠くなるような気持ちになってしまいます。
やがて眼がさめると、もうその若者の姿は、どこにもみえず、誰かが来たようなあともないのです。
そんな夜を重ねているうちに、私は、自分でも、身体がおかしくなったことに気がつきました」と、恥ずかしさをこらえながら、打ちあけた。
両親は、腰を抜かさんばかりに驚いた。