色んな女性 1
Eちゃんは世界的に名の知れた化粧品メーカーで社長秘書を務めるOLです。
紺色のジャケットにミニスカート、それもタイトのミニスカートというよりはプリーツとかフレアーとか、要するにそのきれいな脚をより強調するようなスカート姿で彼女は毎朝、一人暮らしのアパートからパリ郊外にあるオフィスへと通勤していた。
彼女の会社での働きぶりについて私はあまりよく知らないが、一代で世界的規模の会社を築き上げた辣腕家の社長にもう何年も仕えているのだから、きっとそれなりに有能な秘書なのでしょう。
Eちゃんは世界的に名の知れた化粧品メーカーで社長秘書を務めるOLです。
紺色のジャケットにミニスカート、それもタイトのミニスカートというよりはプリーツとかフレアーとか、要するにそのきれいな脚をより強調するようなスカート姿で彼女は毎朝、一人暮らしのアパートからパリ郊外にあるオフィスへと通勤していた。
彼女の会社での働きぶりについて私はあまりよく知らないが、一代で世界的規模の会社を築き上げた辣腕家の社長にもう何年も仕えているのだから、きっとそれなりに有能な秘書なのでしょう。
いつどんばタイミングでチャンスがくるか分かりません。
チャンスを与えられることと、自分をアピールすることは、タマゴとニワトリのようなもので、どちらが先と決められるものではありません。
部下にしてみれば、「まずチャンスをくれないとアピールする場がない」となるでしょうし、上司側から見れば「どれだけやれるかアピールしてくれなければ、チャンスを与えることはできない」という話になる。
どちらかといえぼ、チャンスを与えるほうが先であるべきかもしれませんが、それでも上司の立場としては、リスクの大きい仕事を海のものとも山のものともつかない部下に任せるわけにはいかない、というのが本音でしょう。
いずれにしても、部下のほうは自分をアピールすることを考えなけれぼいけません。
上司はなるべくチャンスを与えるようにするべきですが、部下は部下で上司がチャンスを与えやすいような雰囲気を作るべきです。
こんなケースはありませんか?
たとえば、部下のほうは自分で「できる」と思っているのに、上司が仕事を任せてくれないという場合、単純に考えれば三つの理由が考えられます。
第一に、部下自身が思っているほどの能力が客観的に見たら身についていないケース。
要するに本入が「自分はもう一人前だ」と勘違いしているわけで、上司が仕事を任せないのも当然です。
第二に、上司が部下の力量を正当に評価していないケース。
上司に「見る目がない」ということで、これは部下にとって気の毒な面があります。
そして第三が、充分に仕事を任せてもらえるだけの能力が身についているにもかかわらず、部下自身のアピール不足でそれが上司にきちんと理解されていないケースです。
客観的に見ても「できる」はずなのに、上司には「できない」と思われている。
そういう意味では二番目と同じことですが、こちらは上司に「見る目がない」というよりは、本人の努力不足が原因の大半を占めていると言えるでしょう。
みなさんもご存知かと思いますが、アピールしなければチャンスはつかめません。
人は環境に大きく左右される生き物であり、その環境の中でも、ビジネスマンにとっては「上司」がもっとも重要な影響力を持った存在だからです。
ただし、すべてが上司の責任ではないことは言うまでもありません。
仕事を覚えてスキルを一口同め、それを最大限に発揮できるかどうかは、最終的には本人の問題です。
たしかに部下の「やる気」を奪い、せっかくの能力を潰してしまう上司も少なくありませんが、「こんな上役の下ではやっていられない」と不平不満を言う前に、まずは自分自身の生き方を反省してみるべきでしょう。
こんにちは。またもや前回の続きです。。
とある方が「君、苦労しているそうだね。
でも、君の熱心さというのは必ず実るよ。
われわれは心から応援するからな」と声をかけると、日向さんはますます声を上げて泣いておられました。
それを脇で見ていたとある方は、たぶん複雑な心境だったろうと思います。
自分は毎日、毎夜、日向さんのために奔走してへとへとになっている。
でも、涙を流して「ありがとう」などと言ってもらったことはない、と述懐しておられました。
私の尊敬する人がここで言いたいのは、その方やとある方が見せた太陽のような暖かさです。
「君の立場はわかる。
何かあったら自分を使ってくれ」ーこのひと言だけで、人間は泣くこともある。
心のこもった言葉がいかに大きな威力を持っているか、私の尊敬する人はこのときに痛感させられました。
人間の魅力は、その言葉に反映されます。
ひと言が、人を大いに感動させることもある。
人を動かそうとするなら、そういう暖かい言葉を持ちたいものです。
こんいちは。前回の続きです。
とある方も日向さんのために、毎晩のように当時の三木首相や通産省幹部と折衝を続けておられましたが、どうしてもうまくいきません。
そんなある日、あるホテルの玄関で、日向さんとその方がぼったり出くわしました。
とある方と私の尊敬する人もその場にいたのですが、その方は日向さんがいることに気付くと、いきなりこんなことをおっしゃったのです。
「日向さん、ご苦労だな。
あなた、ほんとうに大変でしょう。
僕は心から同情する。
何か僕にできることがあったら、何でもやらせてくれよ。
やらせてくれよ。
やらせてくれよ」何度も「やらせてくれよ」というその方の言葉を聞いた日向さんは、その場でポロポロと涙をこぼし始めました。
かなり神経的にも参っておられたのでしょうが、それにしてもふだん豪気なことで知られている日向さんが人前で涙を流すというのは、よほど感激したに違いありません。
「ありがとう、本当にありがとう。
君のその言葉は一生忘れないよ」そう言って、日向さんはその方の手を握りしめておられました。
こんなことありますよね。
自分が知らないところで何を言われているかということは、誰しも興味があるものです。
悪口を言われているとわかれば腹が立ちますが、よく言われていると知ったときは、直接褒められるよりも感激するものではないでしょうか。
たとえお世辞とわかっていても、「あの人が君に感謝していた」と言ってもらうのは実にありがたいことです。
その方も芦原さんも、そういう人間の心理をよくご存じだったのでしょう。
その方といえば、もう一つ、その言葉の力に感心させられたことがあります。
やはり私の尊敬する人がとある方の秘書だったとき、住友金属工業の日向方齊さんが高炉建設をめぐって通産省と闘っておられたことがありました。
住友金属としては是が非でも高炉を作りたいのですが、通産省はなかなか首をタテに振らない。
さらにその方は、「そういえば、うちの秘書が、あんたにえらい世話になってると言うとった。
ありがとう」ともおっしゃいました。
さりげないけれど、人の心を動かす言葉。
その典型のような台詞ではないでしょうか。
同じような言葉を、かつて関西電力の会長だった方にもかけていただいたことがあります。
いまの小林庄一郎会長が、芦原さんの秘書を務められていた頃のこと。
初めてお会いした私の尊敬する人に、芦原さんは「うちの小林が、ずいぶんお世話になってるそうで。
これからも、よろしく頼みます」と頭を下げられたのです。
むしろ私の尊敬する人のほうがとある方のお世話になっているので実に恐縮しましたが、こういう言葉は一生忘れません。
こんにちは。続きのパート3です。
再会したとき、その方は私の尊敬する人にこんなことをおっしゃいました。
「あんたのところのとある方、あれは世界的な人やで。
秘書として仕えてると、いろんなアラも見えるやろうけど、わしから見たら、あの人はいまの日本の金融界になくてはならない人や。
とある方には、わしは何をやってもかなわん。
人間というのは、近くにいるとあんまり偉く見えんもんやけど、本当はそういう人が偉いんや。
あんな偉い人に病気でもさせたら、あんたの責任やで」私の尊敬する人は、こういうことをさらりと言えるその方こそ、立派な人物だと感じました。
銀行と証券会社という違いはあっても、当時のその方ととある方は京大の同期卒で、現役の経営者としていわばライバルのようなもの。
そういう関係の場合、表面的には愛想良くつきあっていても、相手のいないところでその偉さを素直に称えるようなことは、なかなか言えないものです。
しかも、秘書の私の尊敬する人に向かってそれを言う。
それによってライバル経営者の部下の「やる気」を高めてくださったのですから、その心の広さを感じないわけにはいきません。
前回の続きです。もうしばらくお付き合い頂けたら幸いです。
困り果てた私の尊敬する人を助けてくださったのが、その方です。
野村銀行(現在の大和銀行)に紹介状を書いてくださり、そのお陰で私の尊敬する人は就職口にありつけました。
もっとも、その半年後に私の尊敬する人は京都大学に入学し、せっかく入れていただいた野村銀行を辞めてしまったのですが、それでもその方は私の尊敬する人の京大合格を自分のことのように喜んでくださったものです。
昔話が長くなってしまいましたが、そんなその方と再び仕事でおつきあいできるようになったことは、私の尊敬する人にとってとても嬉しいことでした。
片や支店長、片や新入社員としてほんの短い間関わった二人が、それぞれ社長と頭取秘書として再会したのですから、不思議な因縁を感じずにいられません。
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