尊敬に値する人 その5
こんなことありますよね。
自分が知らないところで何を言われているかということは、誰しも興味があるものです。
悪口を言われているとわかれば腹が立ちますが、よく言われていると知ったときは、直接褒められるよりも感激するものではないでしょうか。
たとえお世辞とわかっていても、「あの人が君に感謝していた」と言ってもらうのは実にありがたいことです。
その方も芦原さんも、そういう人間の心理をよくご存じだったのでしょう。
その方といえば、もう一つ、その言葉の力に感心させられたことがあります。
やはり私の尊敬する人がとある方の秘書だったとき、住友金属工業の日向方齊さんが高炉建設をめぐって通産省と闘っておられたことがありました。
住友金属としては是が非でも高炉を作りたいのですが、通産省はなかなか首をタテに振らない。