尊敬に値する人 その3
こんにちは。続きのパート3です。
再会したとき、その方は私の尊敬する人にこんなことをおっしゃいました。
「あんたのところのとある方、あれは世界的な人やで。
秘書として仕えてると、いろんなアラも見えるやろうけど、わしから見たら、あの人はいまの日本の金融界になくてはならない人や。
とある方には、わしは何をやってもかなわん。
人間というのは、近くにいるとあんまり偉く見えんもんやけど、本当はそういう人が偉いんや。
あんな偉い人に病気でもさせたら、あんたの責任やで」私の尊敬する人は、こういうことをさらりと言えるその方こそ、立派な人物だと感じました。
銀行と証券会社という違いはあっても、当時のその方ととある方は京大の同期卒で、現役の経営者としていわばライバルのようなもの。
そういう関係の場合、表面的には愛想良くつきあっていても、相手のいないところでその偉さを素直に称えるようなことは、なかなか言えないものです。
しかも、秘書の私の尊敬する人に向かってそれを言う。
それによってライバル経営者の部下の「やる気」を高めてくださったのですから、その心の広さを感じないわけにはいきません。